送信元ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC)

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用語解説

送信元ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC)は、送信元のドメインを偽ったなりすましメールを見破るための技術です。

■ 試験で押さえるポイント

  • SPFは、接続元IPとMAIL FROM等の評価対象ドメインのDNSにある送信許可方針を、受信側が照合します。

  • DKIMは、送信側がメールに電子署名を付け、受信側がDNSの公開鍵で検証します。改ざんも検知できます。

  • DMARCは、SPFまたはDKIMの成功と表示用Fromとのドメイン整合を判定し、失敗時の処置方針をDNSで宣言する仕組みです。

技術名

認証方式のベース

主なメリット

弱点・課題

SPF

送信IPアドレスとDNSの照合

DNSレコードの追加のみで容易に導入可能

メールが自動転送されると認証に失敗しやすい

DKIM

公開鍵暗号による電子署名

転送に強く、メール本文の改ざん検知も可能

鍵の管理や署名処理によるサーバ負荷が生じる

DMARC

SPF・DKIMの認証結果に基づく制御

失敗メールの処理方針の指定と受信レポートによる状況可視化

前提としてSPFまたはDKIMの導入・設定と、表示用Fromとの整合が必要

問題画像

■ 過去問での着眼点

SPFはIPアドレス、DKIMは電子署名で認証し、DMARCは失敗したときの扱いと報告を決めます。

例: DMARCで「拒否」を宣言すると、DMARCが失敗したメールの拒否を受信側へ求めます。最終的な処置は受信側の方針にもよります。

■ 認証対象・整合条件と転送時の判断

  • SPFは接続元IPとMAIL FROMのドメインの送信許可方針を照合する。表示用のHeader Fromそのものを認証する仕組みではない。HELOもSPFの評価対象になる。

  • DKIMはd=の署名ドメインの公開鍵で署名を検証する。h=が示すヘッダや本文の署名対象に変更があれば、正規メールでも失敗し得る。本文の安全性や送信した個人までは保証しない。

  • DMARCは、SPFの成功とMAIL FROMの整合、またはDKIMの成功とd=の整合の少なくとも一方が成立すれば成功する。整合の基準はHeader Fromのドメイン。両方の認証が成功しても別ドメインなら失敗し得る。

  • 転送で接続元IPが変わるとSPFが失敗しやすいが、整合するDKIMが残ればDMARCは成功し得る。SRSでMAIL FROMを書き換えても元のHeader Fromとの整合は自動で成立しない。

    ARCは過去の評価を伝える仕組みで、受信側による信頼判断が必要。

  • Authentication-Resultsは信頼できる受信MTAが付けたものを確認し、接続元IP・認証ドメイン・署名・配送ログを照合する。p=rejectは受信側へ示す方針であり、必ず拒否される保証ではない。

    類似ドメインや正規アカウント侵害の詐欺は認証が成功し得る。

  • 送信サービスやDKIM鍵の変更時は正規経路とDNSキャッシュの影響を確認する。現行DMARC仕様のRFC 9989では旧仕様のpctタグが廃止されているため、過去の設定例と現行仕様を区別する。

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