Xシリーズ
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用語解説
ITU-T勧告のXシリーズは、データネットワーク、オープンシステム間通信及びセキュリティに関する国際的な勧告群です。公衆データ網、OSI、網間接続、メッセージ処理、ディレクトリ、ネットワーク管理、セキュリティ及びサイバー脅威情報など、広い領域を体系化しています。
■ 試験で押さえるポイント
Xシリーズは一つの通信方式ではなく、番号帯ごとに対象を分けた勧告群です。X.1~X.199は主に公衆データ網、X.200番台はOSI、X.400番台はメッセージ処理、X.500番台はディレクトリ、X.700番台は管理、X.800番台以降にはセキュリティ関連が含まれます。
X.25は、DTEとパケット交換データ網とのインタフェースを定めた代表的なパケット交換方式です。誤りの多い回線を想定して網内でも確認・再送等を行う設計で、現在のIPとはアドレス体系、接続形態及び制御の考え方が異なります。
X.200はOSI基本参照モデル、X.400はメッセージ処理システム、X.500はディレクトリサービスの系列を表します。個別勧告の末尾番号まで含めて仕様が特定されるため、X.500を全勧告の総称と解釈しません。
X.509は公開鍵証明書と証明書失効リストの枠組みで知られ、TLS、S/MIME、電子署名など多くのPKIで利用されます。X.800はOSIのセキュリティアーキテクチャを扱い、Xシリーズが古いパケット交換網だけの分類ではないことを示します。
勧告は改訂、統合又は廃止されることがあり、同じ番号でも版によって内容・状態が異なります。実装や調達では番号だけでなく、発行年月、版、訂正及び現行・廃止状態を確認します。
IシリーズはISDN、Vシリーズは電話網上のデータ通信、Xシリーズはデータ網・オープンシステム通信・セキュリティという大分類で見分けます。具体的な機能は必ず個別の勧告番号から判断します。
■ 過去問での着眼点
Xシリーズはデータ網だけでなくOSI、ディレクトリ及びセキュリティを含み、X.25はパケット交換、X.509は公開鍵証明書の代表的な勧告です。シリーズ全体の範囲と個別勧告の役割を分けます。「Xで始まるから全てX.25関連」又は「X.509は暗号アルゴリズム」とする説明は誤りです。X.25はパケット交換、X.509は証明書という代表例を起点に番号と対象を対応付けます。
例: Webサーバ証明書の形式と検証を問う問題はX.509、DTEを公衆パケット交換網へ接続するインタフェースを問う問題はX.25です。どちらもXシリーズですが、対象分野はPKIとデータ網で異なります。