MDF(Main Distribution Frame)
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用語解説
MDF(Main Distribution Frame:主配線盤)は、通信事業者から建物へ引き込まれた回線、構内の主幹線及び各階・区画へ向かう配線を終端・交差接続する中心的な配線設備です。建物全体の配線を集約し、回線の切替え、試験、増設及び障害切分けを行いやすくします。
■ 試験で押さえるポイント
MDFでは通信事業者側の引込線と建物所有者・利用者側の構内配線を接続し、保安器、端子盤、光配線盤等を構成に応じて配置します。どの端子が責任分界点かは契約と設備構成で確認します。
大規模建物ではMDFから光・銅の幹線を各階のIDFへ送り、IDFから情報コンセント等へ水平配線します。MDFが主、IDFが中間という階層であり、配置数は一般にMDFが少数、IDFが各階・区画に複数です。
MDFは回線を物理的に整理・接続する配線盤であり、宛先IPアドレスで経路を選ぶルータや、MACアドレスでフレームを転送するスイッチではありません。MDF室に能動機器を併設しても機能は区別します。
回線番号、事業者、契約、端子、ケーブル、IDF、利用部署及び予備線を台帳・ラベル・構成図で対応付けます。誤ったジャンパ変更や抜去は広範囲の通信断を起こすため、変更承認と作業前後の導通・サービス確認が必要です。
MDF室は通信の集中点であり、侵入、盗聴、破壊、火災、水害、電源・空調障害の影響が大きくなります。施錠、入退室管理、防火・防水、接地、整理、環境監視及び不要配線の撤去を行います。
重要な回線を冗長化しても、両回線が同じ引込管路、MDF、ラック又は電源を共有すれば共通原因で同時に停止します。異なる引込経路・配線盤・電源まで物理的に分離できているか確認します。
■ 過去問での着眼点
MDFは外部引込回線と建物内の主幹線を集約する主配線盤、IDFはMDFから各階・区画の端末配線へ分配する中間配線盤です。どちらも基本的には配線の終端・交差接続設備であり、同じ部屋にあるルータやスイッチの能動的な中継機能とは別です。MDFは建物全体、IDFは各階・区画という配置と配線階層で区別します。
例: 通信事業者の光回線を1階MDFで終端し、構内光幹線を3階IDFへ接続し、そこから各机へ配線します。3階だけの断線ならIDF以降、建物全体の外線断なら引込線又はMDF周辺から切り分けます。