EVM(Earned Value Management)は、基準日までに計画した作業の予算額PV、実際に完了した作業の予算額EV、実際に要した費用ACを同じ金額尺度で比較し、進捗・コスト実績と完成見通しを定量管理する手法です。
■ 試験で押さえるポイント
スケジュール差異SV=EV−PV、コスト差異CV=EV−ACです。負ならそれぞれ計画より遅れ、予算超過を示します。
スケジュール効率SPI=EV/PV、コスト効率CPI=EV/ACです。1未満なら不利、1なら計画どおり、1超なら有利と判断します。
完成時総予算をBACとし、今後も現在のコスト効率が続くなら完成時総コスト見積りEAC=BAC/CPI、残作業見積りETC=EAC−AC、完成時差異VAC=BAC−EACです。
EVは支出額や作業時間そのものではなく、完了した作業へ配分済み予算を掛けた出来高です。客観的な完了基準とコストベースラインが必要です。
観点 | 差異 | 効率指数 | 不利な状態 |
|---|
スケジュール | SV = EV − PV | SPI = EV / PV | SV < 0、SPI < 1 |
コスト | CV = EV − AC | CPI = EV / AC | CV < 0、CPI < 1 |
■ 選択肢での判断ポイント
差異はEVから比較対象を引き、指数はEVを比較対象で割ります。SV・SPIが日数ではなく金額尺度であることにも注意します。
例: PV=100万円、EV=80万円、AC=90万円なら、SV=80−100=−20万円、CV=80−90=−10万円、SPI=80/100=0.80、CPI=80/90≈0.89で、遅延かつ予算超過です。