情報セキュリティの特性(CIAと拡張4要素)

更新日:

用語解説

情報セキュリティの特性は、基本の機密性・完全性・可用性に、真正性、責任追跡性、否認防止、信頼性を加えて、情報とシステムが満たすべき保護状態を多面的に捉えるものです。

■ 試験で押さえるポイント

  • 真正性は主体・情報が主張どおり本物であることです。認証、証明書、署名などで確認します。

  • 責任追跡性は行為を一意の主体へ追跡できることです。識別、個別アカウント、改ざん耐性のあるログ、時刻同期が前提になります。

  • 否認防止は行為や送受信の事実を後から否定できないよう証拠を確保する性質です。デジタル署名や信頼できる時刻情報を用います。

  • 信頼性はシステムが意図した動作・結果を一貫して提供する性質です。可用性が利用可能性を表すのに対し、利用できても誤動作する状態は信頼性を満たしません。

  • 一つの技術が全特性を保証するわけではありません。暗号化は機密性、署名は完全性・真正性・否認防止へ寄与しますが、鍵管理と運用が必要です。

主要要素

定義・目指す状態

具体例・対策

機密性
(Confidentiality)

アクセス権を持つ正当な人のみが情報にアクセスでき、情報漏洩が防がれている状態。

・パスワードや多要素認証
・データの暗号化
・アクセス権限の制限

完全性
(Integrity)

情報が改ざん・破壊されておらず、正確で最新の状態が維持されている状態。

・デジタル署名、MAC、AEAD
・ハッシュ値による改ざん検知
・入力チェック、Web改ざん検知

可用性
(Availability)

許可されたユーザーが、必要な時にいつでも情報やシステムを利用できる状態。

・サーバやネットワークの冗長化
・UPS(無停電電源装置)の設置
・定期的なバックアップとリストア訓練

■ 過去問での着眼点

誰が操作したか追えるのが責任追跡性、後から行為を否定できないのが否認防止です。真正性は本物であること、信頼性は意図した結果を一貫して得られることを示します。可用性と信頼性、責任追跡性と否認防止を混同しないことが重要です。

例: 電子契約で本人証明書を検証して真正性を確認し、文書へ署名して完全性と否認防止を確保し、操作ログで責任追跡性を補います。

音声で聞く

同じ分野の用語