公衆回線と専用線

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用語解説

通信事業者の多数利用者向けネットワークを必要時又は契約単位で利用するサービスと、特定利用者の指定拠点間へ継続的な通信路・帯域を提供するサービスの違いです。回線の契約形態、共有範囲、SLA、拡張性及び費用を比較し、専用であることを暗号化・無停止と同一視しません。

■ 試験で押さえるポイント

  • 公衆回線には公衆電話網や一般のインターネットアクセス等があり、事業者設備や帯域を多数利用者で共有します。需要変動の影響はサービス設計によりますが、共有だから必ず低品質、専用だから必ず一定速度とは限りません。

  • 専用線は本社―データセンター等の決めた終端間に常時利用可能な通信サービスを提供し、契約帯域、遅延、故障受付、復旧目標等をSLAで定める場合があります。利用者が線路・中継設備を物理的に全て単独所有する意味とは限りません。

  • 専用線は安定した拠点間接続と予測しやすい品質に向きますが、拠点追加ごとの工期・費用、固定トポロジ及び単一回線障害を考慮します。重要拠点では異経路・異局舎・異事業者を確認した冗長化が必要です。

  • 公衆インターネット上のVPNは広い提供範囲と比較的低い費用を得やすく、暗号化トンネルで機密性等を補えます。ただしインターネット区間の混雑・経路変動や、アクセス回線障害の影響を受けます。

  • 通信事業者のIP-VPN、広域Ethernet、専用線、インターネットVPNはそれぞれ分離方式、接続層、品質保証及び暗号化の有無が異なります。「閉域網」と「物理専用線」、「論理分離」と「暗号化」を同義にしません。

  • 専用線でも事業者設備・保守者・終端装置を介するため、機密性が自動保証されるわけではありません。高機密通信ではアプリケーション又はIPsec等で暗号化し、装置管理と入退室も保護します。

  • 選定では平常時・障害時帯域、latency・jitter・loss、SLA、拠点数、開通期間、増減速、バックアップ、監視、セキュリティ及び総費用を比較します。主回線を専用線、予備をインターネットVPNとする併用もあります。

■ 過去問での着眼点

専用線は指定区間を特定利用者向けに継続提供し、公衆回線は多数利用者向け網を利用しますが、品質と可用性は契約・SLAで確認します。物理専用、閉域サービス、論理分離及び暗号化を区別し、専用線でも冗長化と機密性対策が別途必要です。専用線であることは無停止・暗号化済みを意味しない点を押さえます。

例: 決済拠点間を帯域保証付き専用線で結び、別事業者のインターネットVPNを予備にします。主回線と予備回線が建物への同じ引込管を通るなら物理障害で同時断となるため、契約名だけでなく経路分離も確認します。

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