障害の切分け
更新日:
用語解説
障害の切分けは、収集した事実と試験結果を基に、問題が存在する範囲を端末、回線、ネットワーク層、サーバ、アプリケーションなどへ段階的に絞り込む作業です。原因を当てずっぽうで決める作業ではありません。
■ 試験で押さえるポイント
OSI層を下から確認するボトムアップ、利用者機能から下るトップダウン、経路の中間点を試して半分ずつ狭める分割統治などを、症状と構成に応じて使い分けます。
正常な端末・経路・時間帯との比較、既知の正常部品への交換、片系ずつの停止などで差を作ります。一度に複数箇所を変更すると、どの操作が効いたか判断できません。
物理リンク、IP到達性、名前解決、TCPポート、TLS、アプリケーション応答の順に試すと、例えばping成功でもDNSやWebサーバが故障している可能性を残せます。
各試験で仮説、期待結果、実際の結果を記録し、否定された仮説を戻します。操作の影響と切戻し手段を確認し、本番サービスをさらに悪化させないようにします。
■ 選択肢での判断ポイント
切分け=障害箇所の範囲を試験で狭める、原因特定=なぜ起きたかを証拠で確定する、と区別します。ping一回の成否だけでアプリケーション全体を断定しません。
例: 利用者PCから既定ゲートウェイへpingし、次にサーバIP、サーバ名、TCP 443、HTTP応答を順に確認します。IPでは接続でき名前だけ失敗すれば、DNS周辺へ調査範囲を絞れます。