CIDR(Classless Inter Domain Routing)
更新日:
用語解説
CIDRは、A・B・Cのクラスを使わず、任意の長さのプレフィックスでIPアドレスの範囲や経路を表す方式です。
■ 試験で押さえるポイント
192.0.2.0/24のように、スラッシュの後の数でネットワーク部のビット数を示します。
必要な規模に近い範囲を割り当てられ、連続する複数の経路を1つにまとめる経路集約もできます。
複数の経路が一致するときは、プレフィックスが最も長い経路を選びます(最長一致)。
プレフィックス長 | サブネットマスク | アドレスの数 | 使えるホストの数 |
|---|---|---|---|
/22 | 255.255.252.0 | 1024 | 1022 |
/23 | 255.255.254.0 | 512 | 510 |
/24 | 255.255.255.0 | 256 | 254 |
/25 | 255.255.255.128 | 128 | 126 |
/26 | 255.255.255.192 | 64 | 62 |
/27 | 255.255.255.224 | 32 | 30 |
/28 | 255.255.255.240 | 16 | 14 |
/29 | 255.255.255.248 | 8 | 6 |
/30 | 255.255.255.252 | 4 | 2 |
■ 解き方
経路集約(スーパーネット)の手順
まとめるネットワークのうち、値が変わるオクテットについて、範囲の先頭と末尾を2進数にします。末尾は最後のネットワークの終わり(/20なら先頭+15)まで含めます。
左から共通しているビットの数を数え、それより前のオクテットのビット数(8の倍数)を足します。これが集約後のプレフィックス長です。
共通しない部分のビットを0にした値が、集約後のネットワークアドレスです。
例題1 192.168.32.0/24〜192.168.35.0/24の4つを、最小のスーパーネットにすると?
→ 32=00100000、35=00100011で、先頭6ビットが共通です。16+6=22なので、192.168.32.0/22(255.255.252.0)です。
例題2 10.8.64.0/20、10.8.80.0/20、10.8.96.0/20、10.8.112.0/20を、最も狭い範囲で集約すると?
→ 範囲は第3オクテットの64〜127です。64=01000000、127=01111111で、共通するのは先頭2ビットなので16+2=18。10.8.64.0/18です。
例題3 192.168.16.40/29について正しいものは?
→ ホスト部は32−29=3ビットで、アドレスは8個、使えるホストは6個です。範囲は40〜47なので、192.168.16.48は別のサブネットです。マスクは255.255.255.248です。
■ 過去問での着眼点
プレフィックス長は「ネットワーク部のビット数」です。ホスト部のビット数(32−プレフィックス長)と取り違えた選択肢に注意します。集約では、広すぎる範囲でも経路としては成り立つので、「最も狭い」「ビット数が最も多い」という条件を確かめます。
例: 192.168.0.0/24と192.168.1.0/24は、192.168.0.0/23に集約できます。
音声で聞く
この用語に関連する過去問
令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
VLSMによるサブネットワークアドレス設計
令和6年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問12
CIDRによる四つの/24ネットワークの集約
令和5年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
CIDRによるサブネットの経路集約
令和4年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
連続するIPv4サブネットの最適経路集約
令和7年度秋期 応用情報技術者試験 午前 問32
クラスレスアドレッシング方式(CIDR)
令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問33
CIDR表記プレフィックス長29における利用可能ホストアドレス数
平成31年 春期 応用情報技術者試験 午前 問34
CIDRサブネットマスクに基づくネットワークアドレスの算出
令和5年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問18
サブネットマスクの計算
令和5年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問20
サブネットのブロードキャストアドレス
令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問20
サブネットマスクとホスト数