障害回復(障害に備えたバックアップの方式,世代管理,フルバックアップ,差分バックアップ,増分バックアップ)
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用語解説
データベースの障害回復は、バックアップと更新の記録(ログ)を使って、障害が起きる前の整合した状態にデータを戻す処理です。バックアップには、フル、差分、増分の方式があり、世代管理で過去の複数の時点のデータを残します。
■ 試験で押さえるポイント
フルバックアップは全データを取ります。復元は簡単ですが、取得に時間がかかります。
差分バックアップは、前回のフルバックアップからの変更をすべて取ります。復元は、フルと最新の差分の2つで済みます。
増分バックアップは、前回のバックアップ(フルまたは増分)からの変更だけを取ります。取得は速いですが、復元にはフルとすべての増分が必要です。
ディスクが壊れたら、バックアップを戻してから、ログの更新後の情報で更新を再現します(ロールフォワード)。処理途中で異常終了したトランザクションは、更新前の情報で取り消します(ロールバック)。
ランサムウェアに備え、複数の世代をネットワークから切り離して保管します。
方式 | 取得する範囲 | 取得時間 | 復元に必要なもの |
|---|---|---|---|
フル | 全データ | 長い | フルだけ |
差分 | 前回のフル以降の変更すべて | 日ごとに長くなる | フル+最新の差分 |
増分 | 前回のバックアップ以降の変更 | 短い | フル+すべての増分 |
回復処理 | 使う情報 | 場面 |
|---|---|---|
ロールフォワード | バックアップ+ログの更新後の情報 | ディスク障害(媒体障害)からの回復 |
ロールバック | ログの更新前の情報 | トランザクションの異常終了、デッドロック |
■ 過去問での着眼点
バックアップの頻度を上げるとRPO(失われるデータの範囲)が短くなります。週1回から毎日に変えれば、失われるのは最大1日分です。
この用語に関連する過去問
令和4年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問29
undo/redo方式によるデータベース障害回復とログ情報
令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問31
DBMSのチェックポイントとWAL(先行書込みログ)による障害回復
令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問57
フルバックアップと差分バックアップを組み合わせた復旧手順
令和6年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目B 問14
バックアップ媒体の冗長化
令和8年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目B 問14
RPO・リストア時間・ICT継続計画の承認
令和3年度 秋期 高度情報処理技術者試験 午前Ⅰ 問21
バックアップ用磁気テープの必要本数
令和4年度 秋期 高度情報処理技術者試験 午前Ⅰ 問9
ロールフォワード対象
令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問27
チェックポイント後にコミットしたトランザクションを障害後に復旧する技法
令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問29
チェックポイント以降のロールフォワードによる障害回復
令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問57
フルバックアップと差分バックアップを併用した運用の特徴
令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問55
毎月のフルバックアップと日々の差分バックアップを復元可能にする磁気テープ最少本数
平成31年 春期 応用情報技術者試験 午前 問56
磁気ディスクから磁気テープへのフル・差分バックアップ必要本数