IT資格用語解説基本情報技術者試験・データベース
実現値
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用語解説
実現値(occurrence)は、関係モデルで、関係スキーマに従ってある時点に実際に存在するタプルの集合です。関係インスタンス又は関係の外延とも呼ばれ、データの挿入、更新、削除によって変化します。
■ 試験で押さえるポイント
関係スキーマが関係名、属性、定義域、キー、制約という安定した構造を定めるのに対し、実現値はその構造を満たす現在のデータ内容です。
実現値に含まれる全タプルは、属性の定義域、キーの一意性、参照制約などスキーマの制約を満たさなければなりません。許される任意のタプル集合ではありません。
同じ関係スキーマでも時刻が違えば実現値は変わります。表が空でもスキーマは存在でき、そのときの実現値は空集合、濃度は0です。
ここでの実現値は確率変数の観測値ではなく、関係全体の具体的な状態を指します。また、一セルの属性値や一行のタプルだけを実現値と呼ぶ説明とも区別します。
■ 選択肢での判断ポイント
列構成など変わりにくい定義なら関係スキーマ、ある時点の行集合なら実現値です。DDLが主にスキーマを、INSERT・UPDATE・DELETEが実現値を変えると対応付けます。
例: 商品(商品番号, 商品名, 単価)という関係スキーマに、時点Tで(1, 鉛筆, 100)と(2, 消しゴム, 80)が入っていれば、この二タプルの集合が時点Tの実現値です。