交換方式(SVC:相手選択接続)
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用語解説
SVC(Switched Virtual Circuit:相手選択接続)は、通信の開始時に利用者が相手を指定して網内に仮想回線を設定し、データ転送後に解放するコネクション型のパケット交換方式です。固定相手との仮想回線を常時設定するPVCと異なり、通信の都度、呼設定・データ転送・呼解放の段階を実行します。
■ 試験で押さえるポイント
呼設定時には発信側が相手アドレスを指定し、ネットワークが経路と区間ごとの論理チャネル識別子を割り当てます。相手が受け付けると仮想回線が成立し、その後のパケットは短い識別子を使って同じ論理経路上を転送されます。
データ転送が終わると解放手順によって網内の対応表と資源を解放します。任意の相手を選べて未使用時に接続を維持しない利点がある一方、通信開始ごとに呼設定時間と信号処理が必要です。
PVC(Permanent Virtual Circuit:相手固定接続)は、管理者・通信事業者が固定した相手との仮想回線を継続的に用意し、通常は通信ごとの呼設定を省きます。頻繁で固定的な拠点間通信に向きますが、相手変更には再設定が必要です。
SVCは仮想回線であり、リンク上に通信専用の物理回線を一本確保するとは限りません。複数の仮想回線が同じ物理回線を共有し、論理チャネル識別子によって多重化されます。
X.25、フレームリレー、ATMなどにはSVCとPVCの概念がありますが、アドレス、信号手順、識別子及び品質保証は方式ごとに異なります。一般電話の「相手を選んで呼を設定する」動作と似ていても、パケット交換の仮想回線を物理的な回線交換と同一視しません。
接続を確立したこと自体は、通信相手の真正性、暗号化又は帯域保証を意味しません。認証、暗号化、品質契約及び障害時の再設定は、採用する網・サービスの仕様に応じて確認します。
■ 過去問での着眼点
SVCは通信の都度、相手を指定して仮想回線を設定・解放し、PVCはあらかじめ固定相手との仮想回線を継続的に設定します。呼設定の有無、相手の可変性及び接続の存続期間で区別します。仮想回線は、通信専用の物理回線を必ず占有するという意味ではありません。SVCは相手選択、PVCは相手固定という対比を押さえます。
例: 端末Aが通信開始時に端末Bのアドレスを指定し、網が論理チャネル17を割り当て、終了時に17を解放するのはSVCです。A・B間の論理チャネルを常設して通信ごとの設定を省くならPVCです。