呼損率

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用語解説

交換網や通信システムへ到着した呼のうち、必要な回線・チャネル・処理資源が全て使用中であるため接続できず、失われる呼の割合又は確率です。待ち行列を持たない損失系のサービス品質指標として、繁忙時間帯の回線数設計に使います。

■ 試験で押さえるポイント

  • 観測値としては、呼損となった呼数を総呼要求数で割って求めます。呼損率0.010.01は長期的・同条件で約1%の呼が資源不足により接続できないことを表し、必ず100回ごとにちょうど1回失敗するという意味ではありません。

  • 接続前に全回線使用中で拒否される呼損と、接続後の回線障害・無線切断等による途中切断は別の指標です。また相手利用者が話中、番号誤り又は認証失敗による接続不能を、設備容量による呼損へ無条件に含めません。

  • 呼量が同じなら回線数を増やすほど呼損率は下がり、回線数が同じなら呼量が増えるほど上がります。設計では最繁時呼量と許容呼損率(Grade of Service)から必要回線数を求めます。

  • Erlang B式は、呼の到着がポアソン的、保留時間が独立、同一能力の回線がnn本、待ち行列なし、満線時の呼は直ちに失われ再試行の影響を別扱い、という損失系の仮定で呼損確率を求めます。

  • 呼を待ち行列へ入れるシステムでは、接続拒否より待ち時間が品質指標となり、Erlang C等の待ち行列モデルを使います。問題文に「待たずに失われる」か「空くまで待つ」かが示されているか確認します。

  • 平均呼量だけで設計すると繁忙時間に呼損が集中します。時間帯別到着数、平均保留時間、季節・災害時ピーク、再発呼、障害で使用不能な回線及び成長余裕も評価します。

呼損率=呼損となった呼数総呼要求数\text{呼損率} = \frac{\text{呼損となった呼数}}{\text{総呼要求数}}

■ 過去問での着眼点

呼損率は、待ち行列のない損失系で全回線使用中のため接続前に失われる呼の確率で、接続後の切断率とは異なります。最繁時呼量、回線数、許容呼損率を対応付けます。待ち行列がある場合はErlang Bの前提に合いません。呼量が増えると上昇、回線数が増えると低下する関係を押さえます。

例: 最繁1時間に200件の呼要求があり、設備満杯で6件を接続できなかった場合、観測呼損率は6÷200=0.036\div200=0.03、3%です。途中で切れた2通話が別にあっても、容量による接続前呼損の計算には加えません。

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