トラフィック設計

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用語解説

利用者数、呼数、データ量、時間変動及びサービス品質目標を基に将来の通信需要を予測し、必要な回線数、帯域、装置容量、キュー及び冗長性を決める活動です。過小設備による呼損・遅延と、過大設備による費用の両方を抑えます。

■ 試験で押さえるポイント

  • 最初に音声、映像、業務データ、バックアップ等の通信種類ごとに、利用者数、到着率、平均保留時間、平均・ピークデータ量、方向、遅延・損失許容度及び将来成長率を収集します。平均値だけでなく最繁時間と突発バーストを使います。

  • 電話系では最繁時の提供呼量と許容呼損率からErlang B表等で必要回線数を求め、待ち行列を持つ系では到着率、処理率、許容待ち時間及び放棄率に合うモデルを選びます。モデルの成立条件を実システムに照合します。

  • パケット網では平均bit/sだけでなく、ピーク/95パーセンタイル、パケット毎秒、同時セッション数、フロー分布、ヘッダ・暗号化オーバーヘッド、再送及びキュー遅延を評価します。同じbit/sでも小パケットが多いと装置処理負荷は高くなります。

  • 通常時の目標利用率に加え、回線又は装置の片系障害、保守、DDoS、バックアップ時間帯及び災害時にも重要通信を処理できる残存容量を設計します。冗長化した二系統を通常時から各100%使用すると切替余力がありません。

  • QoSで音声・制御等へ優先度と最低帯域を割り当て、低優先通信のシェーピングや実行時間調整を行います。ただしQoSは総容量を増やさないため、過負荷が継続するなら増速・分散・キャッシュ等も必要です。

  • 机上計算後に試験、段階導入、監視及び負荷試験で仮定を検証し、実測値と予測の差を更新します。新サービス、利用者増、プロトコル変更及び障害実績を容量計画へ継続的に反映します。

  • 費用比較には回線・機器だけでなく、ライセンス、設置、電源、運用、監視、増設リードタイム及び停止損失を含めます。SLAと事業影響を満たす最小費用を選び、単純に利用率を最低にすることを目的としません。

■ 過去問での着眼点

トラフィック設計では、最繁時需要と品質目標から容量を求め、通常時だけでなく片系障害時の残存容量と将来増加も検証します。電話系は呼量・呼損率、パケット網はbit/sに加えてpps・バースト・セッション数・遅延等を使い、対象に合うモデルを選びます。平均トラフィックだけでピーク容量を設計しないことが重要です。

例: 通常ピークが600Mbit/s、年20%増を2年見込み、1回線障害時も収容するなら将来需要は600×1.22=864600\times1.2^2=864Mbit/sです。1Gbit/s回線2本を通常時に分散利用すれば、片系時の1Gbit/s内へ864Mbit/sを収められますが、オーバーヘッドと安全余裕も別途確認します。

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