アーラン
更新日:
用語解説
(Erlang)は、電話網などで資源が占有される平均的なトラフィック強度(呼量)を表す無次元の単位です。観測時間に対する全呼の保留時間合計、又は単位時間当たり平均呼到着数と平均保留時間の積で求めます。
■ 試験で押さえるポイント
観測時間内の各呼の回線占有時間を合計してで割ると呼量になります。1本の回線が1時間の観測中ずっと占有される状態は1Erlangで、30分ずつの2呼も合計60分なら1Erlangです。
平均到着率を呼/単位時間、平均保留時間を単位時間とすると、提供呼量はです。到着率を呼/時で使うなら、保留時間も時へ換算してから掛けます。
1Erlangは「呼が1件ある」ことではなく、平均して回線1本分を占有する強度です。複数回線を持つ系では呼量は1を超え、10Erlangなら平均的に回線10本分の占有需要があることを表します。
提供呼量は接続を試みた全需要、運ばれた呼量は実際に接続できた占有量、失われた呼量は満線等で処理できなかった需要です。呼損がある系では提供呼量と運搬呼量を同じにしません。
回線設計では一日平均ではなく、最繁時間の呼到着数と保留時間から呼量を求めます。短時間の集中、再発呼、曜日・季節変動及び障害時の使用不能回線を考慮します。
アーランは呼量の単位であり、回線のデータ速度bit/s、周波数帯域Hz、呼数又は時間そのものではありません。同じ呼量でも許容呼損率が違えば必要回線数は変わります。
■ 過去問での着眼点
呼量は観測時間に対する回線占有時間の合計で、平均到着率と平均保留時間の積でも求められます。到着率と保留時間の時間単位をそろえ、提供呼量、運搬呼量、失われた呼量を区別します。1Erlangは平均して回線1本を連続占有する強度を表します。
例: 最繁1時間に平均120件の呼が到着し、平均保留時間が3分なら、時間なので、提供呼量はErlangです。