固有ベクトル

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用語解説

固有ベクトルは、正方行列Aによる変換後も同一直線上に残る非ゼロベクトルvで、ある固有値λについてAv=λvA\boldsymbol{v}=\lambda\boldsymbol{v}を満たします。対応するλごとに(AλI)v=0(A-\lambda I)\boldsymbol{v}=\boldsymbol{0}を解いて求めます。

■ 試験で押さえるポイント

  • ゼロベクトルは全てのλで式を満たしてしまうため、固有ベクトルから明示的に除外します。

  • vが固有ベクトルなら、0でないスカラcに対するcvも同じ固有値の固有ベクトルです。通常はノルム1へ正規化して代表させます。

  • 同じλに属する固有ベクトルとゼロベクトルの集合は固有空間を成し、その次元を幾何学的重複度と呼びます。

  • 異なる固有値に対応する固有ベクトルは一次独立です。n個の一次独立な固有ベクトルがあれば行列を対角化できます。

■ 選択肢での判断ポイント

固有値を先に特性方程式で求め、(AλI)v=0(A-\lambda I)\boldsymbol{v}=\boldsymbol{0}から非ゼロ解を求めます。大きさは一意でなく方向の代表です。

例: A=[2003]A=\begin{bmatrix}2&0\\0&3\end{bmatrix}λ=2\lambda=2なら(A2I)v=0(A-2I)\boldsymbol{v}=\boldsymbol{0}からv=(c,0)\boldsymbol{v}=(c,0)c0c\ne0です。例えば(1,0)はA(1,0)=2(1,0)A(1,0)=2(1,0)を満たします。

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