転置行列ATは、行列Aの行と列を入れ替えた行列で、(AT)ij=Ajiです。m×n行列の転置はn×mとなり、列ベクトルと行ベクトルを相互に変換します。
■ 試験で押さえるポイント
二回転置すると元へ戻り、(AT)T=Aです。加法とスカラ倍では(A+B)T=AT+BT、(cA)T=cATです。
積では(AB)T=BTATとなり、順序が逆になります。各行列のサイズを書いて確認します。
AT=Aを満たす正方行列を対称行列と呼び、実対称行列の固有値は実数で、固有ベクトルを直交化できます。
列ベクトルx、yの内積はxのT乗y、データ行列XのXのT乗Xは変数間の積和を持つGram行列として使われます。
■ 選択肢での判断ポイント
行列積の転置で積順が逆になる点と、m×nからn×mへのサイズ変化が重要です。
例: A=[142536]は2×3で、AT=123456は3×2です。